国民健康保険料は全国一律?
国民年金の保険料は全国一律であることは広く知られている、一般常識ではないかと思います。そう、現在の国民年金の保険料は月15,590円であり、どこに住んでいても同一料金です。
「では国民健康保険はどうでしょうか?」
「国民健康保険料も全国一律でしょう?同じ国の制度なんかだから・・・」とお考えの方が多いのではないでしょうか?実は国民健康保険料は住んでいる場所によって料金が全然違う事って、あまり知られていないんですよね。
国民健康保険制度とは?
そもそも、国民健康保険とは、国民健康保険の加入者が病気やケガ、出産、死亡した場合に、必要な医療費が保険料から支払われる公的な社会保障制度です。そのルーツは1935年に埼玉県越ヶ谷町(現・越谷市)の一般住民を対象とした地域健康保険制度であり、1961年に国民すべてが加入する現在の形の国民皆保険体制が発足したという歴史があります。その為、現在でも国民健康保険は各市区町村が運営しており、保険料の計算方法も住む場所によって違っています。
国民健康保険料金の計算方法とは?
国民健康保険の保険料(税)は、次の3つから成っています。
●医療分(基礎賦課額・基礎課税)
●支援分(後期高齢者支援金等賦課額・後期高齢者支援金等)
●介護分(介護納付金賦課額・介護納付金)
さらに、上記3つのの保険料を「所得割」「均等割」「平等割」「資産割」の4つを組み合わせて料金を計算して・・・難しいですね。
ザックリいうと、医療費のかかる世代の割合が多い地域ほどに保険料が高いという感じになる料金体制となっています。
浦安市は全国でもトップクラスに健康保険料が安い!
さて、世帯構成などによって変わりますが、ほとんどのご家庭で、千葉県で最も健康保険料が安い可能性が高いのが我らが「浦安市」です。例えば横浜市やさいたま市などの首都圏の別都市と比較してもブッチギリでお安くなっています。下記家族例だと具体的には浦安と横浜では年間で249,872円もの価格差が生じています。住宅ローンで換算すると約800万円程度余計に借りたのと同じ出費です。(下記条件のご家族の場合)浦安の3000万のマンションと、横浜の2300万円のマンションは、「月ローン支払い額+健康保険料」で考えると同額の支払いとも言えます・・・これは痛い!
■40代夫婦2人、子供1人世帯年収600万円のご家庭の場合
65歳以上の高齢者の人数割合が日本でも有数に少なく、生産人口が最も多い財政の安全性が日本で5本の指に入る浦安市なので、当然といえば当然なのかもしれません。
因みに千葉県で最も安い浦安市と、千葉県で最も高い地域(場所は内緒です)との価格差は、上記例だと年間172,383円もの差額があります。どこに住むかで健康保険料って思ったよりも大きいことがお分かりいただけたのではないでしょうか?
浦安に住むメリットの一つに、この「日本でもトップクラスで健康保険料が安い」という点が挙げられるのではないかと思います。健康保険料の料金の決められ方を考えると、この地域格差はさらに広がっていくことになります。こういった点ひとつとっても、浦安市が全国的に人気の住宅地である理由が分かりますね。
国民年金保険料の「2年前納」制度
おまけで、実は冒頭に国民年金保険料は全国一律という話がありましたが、平成26年4月から、2年度分の保険料を口座振替でまとめて納める「2年前納」があり、まとめ払いすると、2年間で15,000円お得になる制度がスタートしています。国民年金の方はぜひ活用してくださいね。