今回は「リノベーション」について事例をご紹介しています。既にご存知の方もいらっしゃると思いますが「リノベーション」ってそもそもどんな事が出来るのか、今さら聞けない?!リノベーションについてです。
「フルリフォーム」と「リノベーション」って何が違うの・・
「フルリフォーム」は、既存の壁や配線・配管などを活かしながら水回り・床材・内装仕上材を交換し 設備・内装の経年劣化を更新するという意味合いで行われるリフォームです。 これに対し、「リノベーション」とは、既存の設備・内装材を一度解体し、今のニーズに合う間取り・使い勝手に変更し その物件の価値を最大限高める大規模改修工事のことを言います。 古くても立地・ロケーションの良い、健全管理が行われている建物躯体を活かし、今のニーズに合ったプランを実現するリノベーションは益々注目を集めています。実際の取引でもリノベーションマンションを選ぶ購入者が増えています。
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中古物件の価値って築年数でどれだけ変わる?狙い目のマンションとは。
こちらは中古物件の築年数と価格の推移についてのデータです。
(出典)東日本不動産流通機構
新築時から10年かけて約30%も下落していくことが分かります。 さらにその後を見てみますと築16年以降になると下落幅は緩やかになっています。 中古マンション購入を検討されている際は、ここが狙い目と言えます。下落幅がゆるやかな点は中古マンションの魅力の一つでもあります。
リノベーションの予算が知りたい!
リノベーションの施工費の目安を参考にしながら、新築マンションの購入と比較してみると・・
キッチン・バスルーム 中心価格帯 100~150万円 目安 50~300万円
トイレ・洗面台 中心価格帯 20~50万円 目安 20~100万円
リビング 中心価格帯 50~100万円 目安 50~200万円
「新築マンション」と比べて「中古マンション+リノベーション」で
費用は新築の66%程度!
価格差はこだわりの程度にもよりますが、現在は「省エネ住宅ポイント」「リフォーム減税」等の制度もありますので賢く活用して住まいの性能を上げつつ、税制やポイントを活用しながら自分に合ったお部屋に仕上げていきたいですね。
①本と家族に囲まれて暮らす~スケルトンリノベーション
内部の壁を解体し、スケルトン状態にしてリノベーション。生活に合った間取に変更することが可能です。解体してみるとコンクリートの躯体は新築の時の生々しい職人さんの指示などが書いてあったりしますが、ヒビなども見られずとても健全な状態。床を解体してみると嵩上げしてあり、配線などもしやすい状態でした。管理組合の取り決めで解体できない部分もありましたが、その壁を利用して間接照明を入れた本棚をオーダーで作りました。キッチンもバルコニー側に移動し、明るいLDKになり家族がリビングで過ごすことのできるお部屋に生まれ変わりました。目に見えないところですが、断熱材を入れ直し居住性についても向上させることができます。
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昭和57年新築(築32年)のマンションをリノベ
同マンションの他の事例(株アールデザイン・サイト)
②趣味と生活する自分だけのお城を見つけた!
古い物件もアイデアひとつでモダンな空間に。趣味を思いっきり楽しめる自分だけのお城です。3DKの間取を思い切って1LDKにしてしまい、玄関入口にDOMA(土間)を作りました。コンセプトは「趣味と暮らすお部屋」大切な自転車やスノボ、アウトドアを趣味にしている方がありそうでなかったそんなお部屋に生まれ変わりました。将来家族が増えたら狭いんじゃないかって??その時のこともちゃんと企画されていて、次の世代に貸すことができるように思い切ったリノベーションを行いました。
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古いマンションだからやっぱり心配・・マンションは100年経っても大丈夫?
ここまでリノベーションについて簡単ではありましたが事例を見ながら書いてきたわけですが、そもそもマンションの寿命っていつなのでしょうか。都心などでは土地の有効利用などのために早々に建替えられているマンションもあるのですが、マンションの寿命を延ばすためのポイントとしては、
ポイント①建物の適正な修繕や管理がなされているか。
修繕に対する意識が甘く、適正な修繕をせずに放置しているしまうと建物の劣化が進み、耐久性を損なうことにつながります。
ポイント②住宅としての社会的需要はあるか。
住人が居なくなっていく建物がどうなるのか・・容易に想像がつくのではないでしょうか。住民の世代交代がうまくいかずゴーストタウン化してしまうと管理が行き届かなくなっていきます。
年数を重ねるマンション・・そもそも現存する最も古いマンションってどこかにあるのでしょうか。次号は、浦安に住みたい史上初の県外取材へ。大正5年に建てられた日本最古の鉄筋コンクリート7階建て(築後99年)の建物を取材予定です。こちらの浦安に住みたいwebで先行レポートを配信予定です!