私が勤めている事務所の目の前の通り、新浦安駅近くの浦安市入船付近を歩いているときにふと気になったのが、街路樹につけられた張り紙に書かれた “当樹木は根が隆起し、歩行者の支障になっており、移植も困難なことから、災害復旧工事に伴い撤去し、新たに植樹いたします” という告知です。
「隆起」と書かれておりますが、実際は根の周りの地盤が下がってしまったことにより、隆起した状態に見えている、と言った方が適切かもしれません。これは2011年3月の東日本大震災による液状化現象が原因です。
現在は画像のように、アスファルトの地面よりも上に根が出てきており、歩行者はここを避けて通らざるを得ない状況です。
Googleストリートビューに2009年の画像が保存されていたので、当時の状況を確認してみました。
この頃は歩行者の妨げになるような段差はなく、花も植えられていました。
復旧工事の予定は浦安市役所のサイトで確認できます。入船四丁目から六丁目までは平成27年9月30日まで、と書かれております。
http://www.city.urayasu.lg.jp/todokede/anzen/shinsai/kouji/douro/1005866.html
いつから工事が始まるのかを浦安市役所に問合せました。2015年8月末から9月上旬の間に着工予定だそうです。バス通りでもあるので、歩行者通行帯を設置しながら工事を進められるそうです。人や自転車の通りが少なくないところですので、交通整理をしてくれる方もついてくれるとありがたい、と思っています。
私は東日本大震災が発生したちょうどそのとき、このあたりを歩いていたので街路樹を見ていましたが、左右に大きく揺れ電線に触れていたので、停電や電線が切れてしまう心配をしながら隣の大きい駐車場に一時的に避難したことを覚えています。幸いにもこの地区では停電はなかったと記憶しておりますが、本来であればもっと長年生きられたはずの街路樹も撤去されてしまう、という被害が出てしまうのも災害の怖さですね。