不動産のお客様あるある
これは不動産のお客様あるある、というような話ですが「ずっと売れずにネット掲載していた物件が売れたので、掲載を止めるとお客様から問い合わせがくる」ということがあります。お客様からすると「昨日まで掲載されていた物件が、今日見たら急に無くなっていた」という感覚だそうです。
私たちのような不動産仲介業者からすると、売れた物件は掲載を止めるのは当然なので「売れたので掲載を終了いたしました」という対応をするのはいつものことですが、物件を探しているお客様からすると「突然」のことに感じられるそうです。
なぜ「突然売れてしまった」という感覚になるのか
この「突然」という感覚はどこから来るのでしょうか。例えば洋服屋さんで見ていた値の張る洋服をやっと買う決心が出来たのでお店に出向くと「実は昨日売れてしまいました。一点ものだったので再入荷もありません。」というようなことでしょうか。
浦安は大規模マンションが多いので「一点もの」は少ない?
実は不動産の仲介物件も同じで「一点もの」なのです。中古マンションでは同じマンションで売却中のお部屋が複数あることもよくあります。浦安には総戸数は100以上ある大規模なマンションが多いので、同じマンション内で複数の売り物件がある場合も多いです。しかし、それぞれ間取りやリフォームの具合、あるいは眺望も違ってくるので、事実上「一点もの」になります。そして、その物件が売れてしまったらたいていの場合はしばらく売りに出ることはありません。
お客様がこの「一点ものを探している」という感覚を持っていただければ、早めの問合せを心がけるなどの対応をしていただけますが、実際はそうもいきません。こちらから見ると「息を潜めるように」自分の欲しい物件が出るのを待って探しているお客様が多い、という印象です。
新築マンションは突然なくならないが中古マンションは突然なくなる
また、中古物件を買うお客様に多いのが「新築マンションを探していたが、いい物件が無いので中古も検討しはじめた」という方々です。新築マンションの場合は売り出し前に登録を受付けたり、あるいは販売も同時に開始し、最終的には「残り2住戸」というような広告を出すなどするので、情報収集しているお客様にとっては、じわじわと売れていっている様子が把握しやすいです。
新築マンションを検討したお客様が中古マンションを探すときにも、このような感覚を持って探されるのではないかな、と推測しています。新築マンションは「販売開始→販売中→残り○戸」とチェックしていたが、中古マンションは「これはいい物件かもなあ」と見ていたら、翌日にはサイトから削除されている…となります。
自分が欲しい物件が出たときにチャンスを逃さない方法
つまりネットなどで情報を見ているだけだと、自分に合った物件かも、と考えている間に売れてしまうことがあるのです。ではどうするとよいか、ということですが、「やれることは先にやっておく」ということです。
1.インターネットを使い自分で相場を把握する
相場の把握は重要です。中古物件は先ほど書きましたように「一点もの」ですので、それぞれ価格も違ってきます。また、売主の都合によって高い金額で出す場合もありますし、安く出す場合もあります。とはいえ、相場の範囲内に収まることがたいていですので、肌感覚でよいので「この地域で駅からこの距離、この築年数だと○万円」というような目安をもてるとよいと思います。自分が買いたいエリアや条件を絞って、毎日スーモやホームズなどを見ているとある程度把握できるようになると思います。ただ、相場についてはもちろん私たちのようなプロの方が的確に把握できますので、お気軽にご相談ください。
2.不動産業者に事前登録をする
相場を把握しようと物件を見るときに、その物件を広告している業者も見るようにします。そして、自分の希望する物件がなくても、問合せをして「自分の希望の物件が出たら連絡して欲しい」と事前登録します。
また、他の業者と同じ物件を掲載している業者と、他社では掲載していない物件を中心に載せている業者に分かれることに気がつくと思います。他業者と同じ物件を載せている業者は、その物件の販売の窓口になっている業者から許可を得て広告していることが多いです。つまりその業者オリジナルの物件ではありません。販売の窓口になる可能性が高い業者に登録したほうが、より新鮮な物件情報を有利な形で紹介してもらえる可能性が高いです。
3.住宅ローンの事前審査をする
そして住宅ローンを使って購入する方は事前登録をした業者に「出来れば住宅ローンの事前審査もお願いしたい」と付け加えます。これは、自分の希望の物件が出たときに素早く申込みを出来る体制を整える、という意味があります。
住宅ローンが通るかわからないお客様のために物件をおさえる、というのは仲介業者としては勇気がいる行動です。先走って申し込み、あるいは契約まで行ったあとに住宅ローンの審査が否決されてしまうと、契約は白紙、ということになり、買う方・売る方・仲介業者の労力が全て無駄になってしまいます。
また、売主の売却理由が新築マンションなど買い替えの場合、売却期限が決まっていることがあります。この場合は確実に契約→購入の住宅ローン契約(金銭消費賃貸借契約 通称:金消(きんしょう))→決済・物件の引渡し、と行わないと、新築の購入がキャンセルになってしまう、というようなことがあります。よって、住宅ローンの審査を通した実績がある方を優先することになります。また、現金で購入する方はローン審査が通らないリスクは無いので、同じく優先される場合もあるかと思います。
浦安で自分の希望を叶えるためにもぜひ実行してください
希望の物件を見ていたので急に無くなってしまった・希望の物件に出会ったのに買えなかった、ということを防ぐためにも、この3つをなるべく早めにやっておくことをおすすめします。あなたにぴったりの物件が明日売り出されて、1週間以内に売れてしまう、ということがここ浦安ではとても多いので…
文頭に書いた「不動産業者あるある」が本当に「あるある」な話なのか、ぜひ私ども以外の業者さんにも聞いてみてください。本当に「あるある」だからこそ、あなたと同じように希望の物件を探している=ライバルが多い、ということになります。ライバルに差をつける意味でも、相場の把握・業者への事前登録・住宅ローンの事前審査はお勧めです。明和地所では電話やお問い合わせフォームの他、LINEやFacebookでも相談を受付けていますので、使いやすいものでお気軽にお問い合わせください。