「海賊と呼ばれた男」講談社文庫百田尚樹著を今読み終わりました。
日本経済の戦前・戦後の発展の課程で、このような苦しいが激しい経済戦争の姿があったのか、と興奮し、しばしば涙を流しながら、一気に読みました。
これは、出光興産の出光佐三氏が、「石油は日本経済を支える一番大事な物である」との考えで、GHQやメジャーや日本の石油連盟や官僚統制との戦いで苦しみながら「何とか切り抜けていく姿」を描いた物語であり、日本国民全員に読んでほしい本だ、と思います。
石油資源がない日本が、どうやって石油エネルギーを確保するかは、日本の経済だけでなく、生活を支える為にも不可欠な物ですから。
ただ、最近は、太陽光発電や、風力発電、燃料電池(小型燃料発電機)等々の研究・開発が進んでいるので、その点では10年先には日本は世界のエネルギー大国になっている可能性があり、石油の重要性は今よりは少なくなくなっているとは思いますが。それでも、日本人として、この本は読むに値する本ですね。
我が社の社員、友人・知人に勧めたい本の一冊になりました。