おはようございます、小野です。
これまで、液状化対策工法をいくつか紹介してきましたが、費用が高かったり、更地でなければ出来なかったりというものも多かったです。
今回紹介する工法は、すべての住宅で液状化被害を予防できるわけではありませんが、事前の地盤調査で適用可能となれば200?250万円前後で不等沈下を抑制することができるものです。
工法の正式名称は『高圧噴射攪拌工法』といいます。
考え方は、新築時によく行われる「コンクリート柱状改良」と同じです。
新築時には、大型重機で約5mの円柱状の穴を掘削し、そこにコンクリートを流し込み、地中に家を支える柱を形成します。
既に建っている家には、大型重機を利用できず掘削が出来ないので、
特殊ノズルを地中深くまで差し込み、そこからセメント系の固化材を高圧噴射させ、回転しながら下から上へと引き上げます。
そうすることで、直径60cm?100cm程の円柱を、既存住宅の下に形成することが可能となり、その深さは10m以上の施工も可能です。
事前の地質調査結果によって、今回液状化したと予想される6?8m部分よりも下層の地盤が、液状化しにくい固い地盤であると診断されれば、
この工法で支持層まで柱を作成し、中間層が液状化しても家を守ることができるのではないかと思います。
よろしければ参考にして頂ければと思います。
【AMP工法】
http://www.yamashin-kogyo.co.jp/amp_kyokai/index.html
【JETCRETE工法】 http://www.chemicalgrout.co.jp/technical/jetgrout/index.html