少し早いですが、2016年の浦安中古マンション相場の振り返りをいたします。ポイントは3つです。
・昨年と比べ値下げ額の減少
・昨年よりは物件価格は上昇傾向
・今年は成約物件数が若干少ない
上のグラフは年毎の浦安中古マンション取引件数と、売出・最終・成約単価を表したものです。全てのグラフがぐっと谷になっている2011年は、東日本大震災の年。 液状化の被害を受けた浦安は、 マンションの取引件数・成約価格ともにがくっと落ちました。そこから数年で持ち直し、現在では2006年と同等の水準まで回復していることがわかります。
2016年は9月中旬までのデータになります。成約物件数のペースとしては、2012年は上回るが、2013~15年には及ばない数となりそうです。アベノミクス効果も一段落、 というところでしょうか。昨年に比べて2%ほど価格が上昇していることに関しては、物件数の減少という需給バランスの変化によるものと、リノベーション(フルリフォーム)を行ってから販売する中古マンションが増えたことによるものと考えられます。
中古マンション取引についてまわる価格交渉については、売出価格では売れずに値下げをする金額も減少傾向です。これも上記同様、 比較される物件が減っているため、値下げ競争に巻き込まれにくい状況が出来ているためです。市場に出ている物件の数が少ないことで、売出から成約までの期間が短くなっていることも影響していると考えられます。