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【浦安・市川】国道357号 渋滞区間 ──塩浜交差点(上り)

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浦安から車で都内や千葉市方面へ向かう場合に多用することになるのが国道357号。浦安周辺で車を所有している方にはなじみの深い道路の一つです。

 

国道357号とは

千葉と東京と神奈川をつなぐ重要な幹線道路で、港湾や空港等の物流拠点や生産拠点をはじめレジャー施設や都市間機能の効率化と交通混雑の緩和を目的として、千葉県区間では昭和45年頃から事業が始まっています。
東京湾を囲むように伸びていることから湾岸道路と呼ぶ人も。

要するに経済効果が大きい上に他の道路の混雑緩和にもなる一石二鳥な道路。

並行して伸びる国道14号は現在でも慢性的に混雑していますが、357号がなかったらさらにひどい渋滞になっていたのかもしれません。

東京湾岸道路(とうきょうわんがんどうろ)の一般部(一般道路)であり、「湾岸道路」という通称でも呼ばれる。東京都内における都市計画事業としての名称は東京都市計画道路幹線街路東京湾環状線である。自動車専用部として東関東自動車道、首都高速道路が並走する。横浜市、川崎市、千葉市と3つの政令指定都市を結ぶ。

大半の区間が東京湾岸の埋立地を貫く経路上に設定されているため、埋立地間の海上を中心に未開通区間が存在する。全線が1本でつながっていないため、一般国道のみで走破することは不可能である。

Wikipediaより

 

上記のように完全に開通しているわけではなく、千葉側から見た場合、お台場近くでいったん道が途切れます。その先へまっすぐ進みたければ首都高速に乗る必要があります。

浦安から羽田や横浜へまっすぐ最短ルートの一般道で行けたらどんなに便利かと思いますが、現時点(2014年)では首都高速を使わざるを得ません。(芝浦・品川方面から経由すれば、もちろん一般道でも羽田空港や横浜へは着きます。)

最終的には横須賀までつながるようなのですが、海を渡る箇所が多いこともあり、どうも完全に開通する時期の目処は立っていないようです。

map-357_01
一般道はところどころ途切れています

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ちなみに私も知らなかったのですが、横浜のベイブリッジの下にも国道357号が通っているようです。(徒歩・自転車や原付、小型特殊車両、軽車両、125cc以下の二輪は通行不可)

 

交差点の立体化で信号の少ない道路に

完全に開通してはいないものの、都内や船橋・千葉市方面へ向かう場合にはとても便利な357号線。環状三号線や環状七号線、環状八号線、明治通りなどとつながっているほか、何ヶ所かの交差点は立体化が進んで信号が少ない直線的な道路であることが理由の一つ。特に2014年に新木場立体が完成してからは、都内へのアクセスがよりスムーズになりました。

交差点の立体化によって直進車は交差点を回避することができるため、物流・工業地域の大動脈とも言えるこの道路を走る大型車の輸送効率が向上しています。

 

浦安周辺の渋滞区間

ただし全ての交差点が立体化されているわけではなく、また前述のように大型車の通行量が多いことも影響して、主に立体化されていない交差点付近では渋滞が発生しやすくなっています。
また、住宅地や商業地が近い区間は信号も増えますが、浦安市はこの区間に該当していると言えます。

黄色いマークが信号のある交差点 (立体交差は除く)
黄色いマークが信号のある交差点
(立体交差は除く)

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都内、千葉市や船橋市なども含めると渋滞ポイントはいくつか挙がるのですが、浦安市周辺の357号渋滞ポイントは、以下の2箇所になります。

■ 浦安周辺渋滞ポイント

  • 塩浜交差点(市川市塩浜3丁目)
  • 舞浜交差点(浦安市舞浜)

この2箇所のうち、今回は塩浜交差点(東京方面)の朝の渋滞状況を調査してきました。

 

 

朝7:30 ~ 8:30までの交通量を調査(塩浜交差点・上り)

本題はここから。
交通量調査は国や県が散々やっていますが、どうにも自分の目で確かめないと気が済まないので行ってきました。

平日金曜日の朝7時、現場到着。
既に渋滞が発生しています。7時ならそこまで混んでいなだろうと予想していましたが、そんなことはなかったようです。

千葉市・船橋市方面の357号から来る車両と、湾岸市川インターから降りてきた車両、市川市や市川港方面から来る車両などが本線で最初に遭遇する信号が塩浜交差点のため、ここを起点とした渋滞が発生しやすくなっています。

 

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奥側で渋滞しているのが357号本線です。おおよその目測ですが、渋滞の最後尾はここから1kmは後ろかもしれません。

手前はガラガラですが、こちらは側道。この先で側道は本線へ合流しますが、この付近で本線から側道へ出ることはできません。

 

 

 

 

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塩浜交差点の信号はこの地点からおよそ1km先。1km手前が最後尾だとすると、交差点まで2km前後の渋滞になっています。運転する身としては、この光景はなかなかげんなりします。

 

 

 

 

 

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上の写真は行徳警察署のあたりからの撮影。

 

 

 

 

 

 

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本線と側道の合流地点付近で事故があったようです。当て逃げでしょうか。渋滞中は急な車線変更をする車両があったり、二輪車が横をすり抜けていくことも多いので注意が必要です。

写真下の連絡先の部分が見切れてしまっていますが、目撃情報は行徳警察署 047-397-0110 まで。

 

 

 

 

 

 

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塩浜交差点に到着。
7:30 ~ 8:30 のおよそ1時間、スマートフォンのアプリを使って普通車・二輪車・大型車の通行数をカウントしました。

 

 

 

 

Screenshot_2014-09-26-07-29-18

 

画像は信号が1回変わるまでに通過した車両の台数をカウントしたもの。

357号から右折・左折する車両はカウントしていますが、交差する道路から進入してくる車はカウントしていません。

また、軽トラックは普通車、小型トラックやバスはトラックとしてカウントしています。

カウントに使用したのは GooglePlay からインストールした『マルチカウンター』。制作者様は日本の方のようです。
『マルチカウンター』 → GooglePlay

 

 

 

Screenshot_2014-09-26-08-31-26

 

 およそ1時間後。

1時間あたりに塩浜交差点を経過したのはおよそ2300台で、割合は下記のように。

普通車:約55%
トラック:約32%
二輪車:約18%

3割がトラックという数字は、やはり一般的な道路よりは多いかなという印象を受けます。

 

 

 

渋滞を抜けるのにどれくらいかかるのか?

早朝から混んでいることはわかったので、渋滞中はどれくらいの時間かかるものなのか実際に走ってみました。

一人だったため写真は撮れなかったのですが、行徳警察の付近を起点として計測したところ、塩浜交差点までかかった時間はおよそ6分。その後も2~3回走ってみましたが、6~8分程度。1kmあたり約6分とすると、渋滞中の時速は 10km前後ということになります。ランニングと同じくらいですね。

日や時間帯によっては 3~4kmの渋滞になることもあるため、渋滞がひどい場合は塩浜交差点を抜けるのに20~30分かかることもあり得ます。渋滞がない場合は市川大橋のたもとから塩浜交差点まで5分程度なので、急いでいる時や焦っているときなどの心理的なストレスはかなりのものになります。

なお、塩浜交差点を直進する場合、その先には舞浜交差点があります。舞浜交差点は塩浜交差点以上に渋滞がひどく、塩浜交差点が渋滞している場合はその先も渋滞に巻き込まれる可能性がかなり大きくなります。

 

混みやすい時間帯は?

私も頻繁に利用する区間のため私自身の体感になりますが、込みやすい時間帯は以下が該当するかなと思います。

  • 早朝~お昼すぎまで
  • 月曜や金曜など、休日明けや休日前

お昼すぎから夕方辺りにかけて混雑は緩和していき、夜間に混雑することは滅多にありません。(下りは混雑しますが、それは次回以降ご紹介します。)また、土日は平日ほど混むことはあまりありませんが、稀に朝方混むことがあります。 

 

 回避路はないの?

目的地によりますが、船橋方面から新浦安駅方面へ向かうのであれば、市川大橋を左車線で走って側道に出た後、市川塩浜駅前を経由して海沿いを走るルートがあります。ただし、側道は交差点での右折・左折車両で混み合いますし、市川塩浜駅から先の海沿いの道も渋滞していることがあります。

新浦安方面へ抜ける場合
新浦安方面へ抜ける場合

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浦安駅方面へ向かう場合は、側道から右折して市川浦安バイパスを経由するルートもありますが、右折車線が混みがちなので、おそらく時間はあまり変わらないように思います。また、住宅地が近いため歩行者や自転車にも十分な注意が必要です。

 

渋滞状況を予測する

Google Mapsでは、いつのまにか渋滞情報まで提供しているようです。

map-google-01
検索ボックス付近にある『交通状況』をクリック

 

車の流れを色で視覚的に表示
車の流れを色で視覚的に表示

 

設定を変えれば曜日や時間帯ごとの渋滞状況まで表示してくれます。スマートフォンのGoogle Mapsでも同じ機能があるので、出先からちょっと確認したいときなどとても便利です。(Android、iOSでは確認済み)

車載ナビのようにVicsの情報を利用しているわけではなく、ユーザーの携帯端末のGPS情報などを利用しているとのこと。所持しているユーザーが多いほど精度が上がるそうですが、これ徒歩と車両をどう区別しているんでしょう・・・。

実際に渋滞に出くわしてしまった時や回避ルート検索などは渋滞対応力の高い車載ナビにまだ敵いませんが、ドライバーにとってはお手軽で強力なツールだと思います。(※ 運転中の操作はやめましょう)

 

立体化に向けた動き

渋滞を考慮して出発することが一番なのですが、交差点が立体化することになればそういった懸念も少なくなります。
国交省としてもこの区間の渋滞解消に向けて動いているようで、実際に工事のための用地らしきものが以前より交差点付近に見受けられます。(立体化工事のための用地なのかは未確認)

浦安・市川地区の舞浜立体と塩浜立体では16年度までに調査設計を完了させ、17年度から橋梁に着工、23年度の供用開始を目指す。

国道357号の継続妥当/湾岸千葉改良と湾岸県区間 ──日刊建設タイムズ

記事にある“23年度”とは2023年度のことを指していますので、あと10年近くはかかると見たほうが良さそうです。

塩浜交差点横の区画
塩浜交差点横の区画

 

また、舞浜交差点に関しては立体化に向けて具体的な動きが出てきているようです。

関東地方整備局首都国道事務所は、道路渋滞が慢性化している国道357号の舞浜交差点(千葉県浦安市舞浜)を立体化する。8日に「H26舞浜立体山側橋梁詳細設計業務」「H26舞浜立体海側橋梁詳細設計業務」の2件の委託先を決める簡易公募型競争入札を公告する。

(中略)

計画によると、舞浜立体は357号の自動車専用路線の一部として舞浜交差点の上空を横断。交差点付近で発生する物流系の大型車両による渋滞の緩和を見込んでいる。

関東整備局首都国道/舞浜交差点(千葉県浦安市)立体化へ/詳細設計2件入札公告 ──日刊建設工業新聞

 

次回はこの舞浜交差点の渋滞についてレポートしてみたいと思います。

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