浦安市にはとてもクリーンなゴミ焼却施設クリーンセンターがあるのはご存知でしょうか。クリーンセンターはその名のごとく排ガスを出さないクリーンな焼却施設です。いままで埋め立て処分せざるを得なかったプラスチックを燃やしても、有害ガスは出ません。千鳥地区にて平成7年から稼働しており、施設内には家庭用のゴミも直接持ち込める仕組みや、リサイクル家具をお手頃価格で販売しているヴィーナスプラザなどがあります。不要品処分の際に役に立つ施設、クリーンセンターを紹介します。
「これも燃やせるゴミでいいの?」分別時の戸惑い。浦安市の焼却炉はクリーンで凄い。
私の妻は新潟県出身です。浦安市に引っ越してきた際はゴミの分別で「これも燃やせるゴミでいいの?」と戸惑いがあったようです。私は妻より先に浦安市に住んでいた事もあり、ゴミ分別に順応してましたが、一緒に暮らし始めた当初はプラスチック類のゴミを燃やせるゴミ袋に入れる私を見て驚かれた事があります。浦安市のゴミの分別では高さ30cm、幅45cm、奥行20cm以下のプラスチック類は全て燃やせるゴミに分別されるのです。ゴミの分別は市町村ごとに異なりますが、プラスチック容器なども大きさによって細かく分類を指定する自治体もあります。ゴミの分別時に自分が育った環境の認識で、燃えないゴミを燃やせるゴミに分別するという事は、なかなか慣れず違和感があると思います。
なぜ浦安市の分別ではプラスチック類も燃やす事が出来るのでしょうか。クリーンセンターの焼却炉は摂氏600度以上に熱した砂が、下から吹き込んだ空気で勢いよく回転させ、ゴミと混ぜながら灰がサラサラになるまで燃やします。そこで燃やされたゴミから出る排ガスは有害ガス除去装置やフィルターなどを通しクリーンにされ高さ59メートルの煙突より排出されているのです。この仕組みによってプラスチック類も燃えるゴミに分類できます。浦安市に長く住んだ後に、ゴミ分別が細かい自治体に引っ越した際は、「これは燃やせるゴミじゃないの?」と戸惑う場面があるかも知れません。
※「浦安市クリーンセンターパンフレット」より図参照
粗大ゴミをクリーンセンターに持ち込めば大きく節約。実際にどれだけ安くなるか比較してみました。
※2014年の情報です。
クリーンセンターにはゴミを直接持ち込める仕組みがあります。皆様も一度は粗大ゴミを出された経験があるかと思いますが、ご存知の通りお金がかかります。所定のシールを購入し対象のゴミに貼って取りに来てもらったと思いますが、浦安市ではこれを自身でクリーンセンターに持ち込んで捨てる事が出来るのです。燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミ、種類は問わず10キロまでは210円で処分出来ます。20キロまでだと430円、30キロまでだと640円です。運搬コストと労力は多少かかりますが金銭面では大きな節約となります。
これら写真の粗大ゴミを実際にクリーンセンターへ持ち込んで処分費用を比べてみました。
シールを購入し粗大ごみを出した場合、これらは市の規程価格だと合計で2400円分の料金がかかります。ホームページにも記載がありますが、イスは410円、棚は「幅、高さおよび奥行きの長さの合計が160センチメートルを超え、220センチメートル以下のもの=820円」など家具の大きさや種類によって事細かに設定されています。
これら粗大ゴミを実際にクリーンセンターに持ち込んで処分した場合はいくらになるでしょう。クリーンセンターではゴミを搭載した車ごと大きな体重計のような計りに乗ってゴミの重量を計ります。結果ゴミの重さは30キロ未満で処分費用は640円でした。通常2400円に対して直接持ち込んだ場合は640円でした。比べてみると「1760円」も安くなりました。
更にヴィーナスプラザのリサイクル対象品は無償で引取ってくれる場合あり。ヴィーナス計画で修理したものを抽選・販売しゴミの量を減らしています。
状態の良い家具や自転車はヴィーナスプラザの方が無償で引き取りに来て頂ける事があります。このヴィーナスプラザとはクリーンセンター内にあるリサイクル品を販売している場所になります。すこし壊れている物も修理メンテナンスをしてお求めやすい価格にて抽選・販売しているのです。引き取り方法は下記の通りです。
以下浦安市HPより抜粋
「下見・収集希望 電話での予約制です。水曜日・土曜日・日曜日の午前中に下見・収集を行っています。 予約後、下見に伺い、修理可能な家具については後日引き取ります(自転車は当日収集します)。 収集日の午前10時までにごみ集積所に出してもらうことが条件になります。
より詳しい予約から収集までの流れは浦安市HPをご確認下さい。
また別記事にてヴィーナスプラザの内容がありますのでこちらも参照下さい → リサイクルに興味のある方はぜひ!!
このように大きくかさばり重量がある、お金がかかりそうな粗大ゴミが無料で処分出来る可能性があります。その際は一度問い合わせをしてご確認頂く事をお勧めします。
最後にうんちく。1年でごみの量が一番多いのは12月、一番少ないのは2月。
浦安が市になった昭和56年度には約2万トンだったごみが、今は約7万トンに増えています。人口の推移と共に増え続けるごみの量。ヴィーナス計画をはじめとしたごみの減量や・再資源化を私たち浦安市民の一人ひとりが意識していく必要があるのだと思います。