浦安は『海』のある街。
そして浦安は釣りのメッカでもあります。
と、前回のブログで紹介いたしましたが…。
秋の釣りと言えば『カワハギ』。
肝醤油で刺身など、スッキリ淡麗辛口で、キュッとやりたいもんですね~。
カワハギの良形は、さすがに岸からは釣れません。
釣り船で東京湾沖まで出船し、底にいるカワハギを狙います。
今回お邪魔しましたのは、浦安の船宿の老舗、『吉野屋』さん。
…古くは漁業で栄えた海のある街、浦安。
そんな浦安の古き良き庶民の生活が、山本周五郎の『青べか物語』という小説につづられています。
物語の舞台になった浦安ですが、作中に登場する船宿『千本』は吉野屋さんがモデルとのこと。
早朝5時半、吉野屋さんに到着。
熱いお茶をいただきまして…東西線の鉄橋下から船で富津沖まで、1時間ほどかけて出船。
天気はあいにくの雨。なかなか体力を使う条件ですが…、カワハギの食味に期待して頑張ります。
カワハギ釣りは初めての経験でしたが、船頭さんが優しく教えてくれました。
カワハギはアサリのむき身を餌にして釣ります。
餌取り名人と言われるカワハギですが、アタリがあってから竿に乗せるのがなかなか難しい。
『おもりで底を叩き誘う』→『食わす』→『掛け上げる』 こんな感じですね。
餌だけ持ってかれることもしばしば。
途中、船内で吉野屋さん特製のお弁当を頂きます。
ご飯の上に甘辛く煮たゴボウ、塩シャケ、昆布・おかかの佃煮が乗っている。
…というシンプルな弁当ですが、これがなんとも美味い。
昆布やおかかの旨味と、しょっぱめ?の 味が疲れを取ってくれる。
(お弁当は乗船15分くらい前までには頼んでくださいね。)
約5時間ほどのファイトで私は5枚。ベテランさんが13枚。
なかなか難易度が高い釣りかもしれません。
こちらがカワハギ。
かわいい顔をしています。
20枚以上も釣れる日はあるそうなので、この日はなかなか渋い日だったのでしょう。
10枚くらいは取りたかったですね(笑)
カワハギの名前は、さばく時に皮を剥ぎやすいところから由来しています。
手で簡単にベリッと剥がれます。
少し可哀想なので…さばいているところの画像は割愛しますが(笑)
新鮮なカワハギを肝醤油でいただきます。
肝は臭みゼロ、超濃厚な旨味が、身の甘みと一体となって口内に広がる…。
釣り人の特権を感じる…至福の時です。
浦安~東京湾の海には、まだまだ色々な魚や生き物がいます。
またレポートしたいと思います。
今回お邪魔した吉野屋さんのHPです。
カワハギ以外にもたくさんの魚が狙えます。